導入
インターネットや本でUipathの使い方を調べているときに、自身の端末とアクティビティの表示方法が違っていて困ったという経験はないでしょうか？
バージョンの違いによって多少の差異はありますが、最も大きい要因は、Uipathのデザインの違いにあります。
Uipathには、「クラシックデザイン」と「モダンデザイン」の2つのデザインが用意されていて、どちらを使うかはユーザーが選択できるようになっています。
Uipathの使い方を習得するには、この2つのデザインの違いを知っておく必要があります。
この記事では、「クラシックデザイン」と「モダンデザイン」ができた背景や、機能の違いについてご紹介します。
歴史
そもそもなぜ、Uipathには2つのデザインがあるのでしょうか？
その理由を知るために、Uipathの歴史からさかのぼって見ていくことにしましょう。
Uipathの最初のバージョンからUiPath v2020.10以前までは、クラシックデザインしかありませんでした。その後、UiPath v2020.10からモダンデザインがリリースされ、デフォルトで有効化が推奨されるようになりました。
モダンデザインが導入された背景には、「より直感的で簡単な操作を可能にしたい」というUipath社の理念があります。
これで、モダンデザインが導入された理由が分かりましたね。
それでは、最初の問いに戻ります。クラシックデザインとモダンデザインの2つのデザインがある理由とは、言い換えれば、「なぜクラシックデザインを廃止して、モダンデザインに一本化しなかったのか？」ということになります。
いきなりクラシックデザインを廃止してモダンデザインに移行してしまうと、それまでクラシックデザインで作成していたRPAが動作しなくなってしまい、ユーザーの混乱を招く恐れがあったためと考えられます。
したがって、モダンデザインのほうがシンプルで使いやすく、クラシックデザインに比べて機能も豊富なため、新規プロジェクトではモダンデザインの使用が推奨されています。
機能の違い
それでは次に、クラシックデザインとモダンデザインの機能の違いについて、Excelを例にご紹介します。
クラシックデザインで使われていた「Excelアプリケーションスコープ」は、モダンデザインでは「Excelプロセススコープ」と「Excelファイルを使用」の2つに変わりました。
下の図で、アクティビティの違いを比較してみました。
左側のクラシックデザインでは、アクティビティは1つです。これに対し、右側のモダンデザインでは「Excelプロセススコープ」と「Excelファイルを使用」の2つのアクティビティを組み合わせて使用します。
モダンデザインで追加された新たな機能として、読み込み範囲や書き込み場所の指定をExcel内で指定できるようになり、直感的な操作が可能になっています。
「範囲を読み込み」アクティビティを例に、使い方を見ていきましょう。
［範囲を読み込み］で［＋］ボタンをクリックするとメニューが表示されるので、［Excel］の［Excel内で示す］を選択します。
これでExcelが起動して、任意のセルを指定できるようになります。
まとめ
この記事では、UiPathのクラシックデザインとモダンデザインの違いについて、簡単に解説しました。
今回紹介したのはほんの一部で、他にも多くの違いや新たな機能があります。興味があれば、ぜひ調べてみることをお勧めします。
