用途・目的

「アプリケーション/ブラウザーを使用」アクティビティは、デスクトップやウェブアプリケーション内で自動操作を実現するためのものです。
これにより、ユーザーはアプリケーションを開始し、特定のタスクを自動で実行させることができます。

主な用途は、フォーム入力、データ抽出、ウェブサイトナビゲーションなど、繰り返し発生する作業の自動化にあります。

 

使い方

  1. UiPath Studioでプロジェクトを開く。
  2. 「アクティビティ」パネルから「アプリケーション/ブラウザーを使用」アクティビティをドラッグ&ドロップしてデザインエリアに配置。
  3. アクティビティのプロパティに、操作対象のアプリケーションやブラウザーの詳細を設定。
  4. アクティビティ内に、クリックやテキスト入力などの子アクティビティを追加し、自動化したい操作を定義。

 

各プロパティの説明

「アプリケーション/ブラウザーを使用」のプロパティ

 

カテゴリ プロパティ 説明
共通 エラー発生時に実行を継続 アクティビティでエラーが発生してもオートメーションを継続するかどうかをBoolean値で指定します。既定値はFalseです。
表示名 アクティビティの名前で、デザイナーパネルに表示されます。対象を指定すると、アプリケーションまたはブラウザーに応じて自動的に生成されます。
タイムアウト アクティビティの実行を待機する時間を秒単位で指定します。既定値は30秒です。リモートデスクトップ環境では60秒です。
入力 統合アプリケーションターゲット アプリケーション起動時に渡すパラメーターや実行可能ファイルのフルパス、WebページのURLを指定します。
引数 起動時にアプリケーションに渡すパラメーター。特定のファイルを開くことができます。
ファイルパス 開く実行可能ファイルのフルパス。指定するとURLプロパティはクリアされます。
セレクター ユーザーインターフェース要素の属性を格納するXMLフラグメント。
URL Webブラウザーの場合、開くWebページのURL。指定するとファイルパスプロパティはクリアされます。
入力/出力要素 入力要素 このアプリケーションで使用するターゲット要素で、UIElementオブジェクトに保存されます。
出力要素 このアクティビティで指定したターゲット要素をUIElement型の変数に出力します。
その他 プライベート オンにすると、変数および引数の値がVerboseレベルでログに出力されません。既定値はFalseです。
オプション 閉じる このアクティビティ内に追加されたすべてのアクティビティを実行した後に対象のアプリケーションを閉じるタイミングを選択します。
入力モード ロボットが対象のアプリケーションと対話するメソッドを選択します。
開く オートメーションの実行対象のアプリケーションを開くタイミングを選択します。
ウィンドウサイズの変更 初期化されたときに、アプリケーション/ブラウザーのウィンドウサイズを変更するかどうかを定義します。
ウィンドウアタッチモード 内部アクティビティがそれぞれのターゲット要素を検索する場所を定義します。
オプション – ブラウザー シークレット/プライベートウィンドウ オンにすると、新しいブラウザーセッションがシークレット/プライベートモードで開かれます。
ユーザーデータフォルダーモード 特定のユーザーデータフォルダーでブラウザーを開始するために使用します。
ユーザーデータフォルダーパス ブラウザーが使用するユーザーデータフォルダー。設定されていない場合、既定で指定されたパスになります。
WebDriverモード 新しいブラウザーセッションを開くときのWebDriverの使用方法を指定します。

 

注意事項

正確なセレクターの設定が成功の鍵です。動的要素には適切なセレクター戦略を用いること。

アプリケーションのレスポンス時間に合わせて、タイムアウト値を適切に設定することが重要です。

UI要素が読み込まれるまで待機するためのアクティビティ(例:「要素が表示されるまで待つ」)を適切に使用してください。