UiPath.Box.ActivitiesではBOXの様々な操作(アップロード・ダウンロード・ファイルの削除等)が行えます。
当記事ではUiPath.Box.Activitiesを使用するための設定方法を解説します。

UiPath.Box.Activitiesを使用するためには①BOX側、②UiPath側の2段階で準備が必要です。

①Box側作業

BOX側ではUiPathと接続を行うカスタムアプリを作成します。

(1)開発者コンソールにアクセス

BOXにログインし、開発者コンソールにアクセスする。
開発者コンソール(https://app.box.com/developers/console)

(2)カスタムアプリ作成

マイアプリ>カスタムアプリを選択する。

マイアプリ>カスタムアプリを選択

任意の認証方法を選択し、[アプリの作成]を行う。

カスタムアプリを作成

*今回はサーバー認証(JWT)を選択しています。
*無料版のBOXアカウントだとサーバー認証(JWT)が使えないようです。
無料版のBOXアカウントをご利用の片刃OAuth認証でUiPathと接続できることを確認済です。

(3)設定の変更

構成タブより以下の設定にする。

アプリアクセスレベル
・アプリ+Enterpriseアクセス

アプリ+Enterpriseアクセス

アプリケーションスコープ以下のチェックボックスをオン
・Boxに格納されているすべてのファイルとフォルダへの書き込み

Boxに格納されているすべてのファイルとフォルダへの書き込み

高度な機能の以下2項目のチェックボックスをオン
・as-userヘッダーを使用してAPIコールを行う
・ユーザーアクセストークンを生成する

ユーザーアクセストークンを生成する

以上まで終わったら、[変更を保存]を行う。

(4)JWT認証用のキー作成

構成>公開キーの追加と管理より、[公開/秘密キーペアを生成]をクリック。

公開/秘密キーペアを生成

ダウンロードされたファイルをUiPathプログラムからアクセスできる任意の場所に保管する。

②UiPath側作業

UiPath側ではUiPath.Box.ActivitiesのインストールとBOXスコープの設定をします。

(1)UiPath.Box.Activitiesのインストール

[パッケージを管理]からboxを検索し、[UiPath.Box.Activities]をインストールする。

[UiPath.Box.Activities]をインストールする

(2)BOXスコープの設定

シーケンスにBOXスコープを設置し、プロパティから①で設定した接続方法の設定をする。
JWT認証で作成した場合は、 JWT認証>構成ファイルパス に①-(4)で保存したファイルのパスを設定する。

JWT認証>構成ファイルパス

 

以上でUiPath.Box.Activitiesを使用するための設定が完了しました。
ぜひいろいろな機能を試してみましょう。